12月のニュースは、月例の活動報告と、認知症に関する2つの学術ニュースをお届けします。
1.12月の活動報告
もう既に、皆さんは仕事納めを迎えられたでしょうか。寒さも厳しくなり、ポールウォーキングの室外活動も一休みです。
・田村 芙美子さんの投稿
午前中は渋谷PW教室 今期のステップウォーキングの実習がようやくできました 隣の消防署はなにやら慌ただしい
・佐藤 ヒロ子さんの投稿
【碧天! 海だ〜】 #船橋ウォーキングソサイエティ #土曜日定例会海老川コース 2023/12/2 あまりにも美しい碧天に 予定を変更! 急遽、港⚓🌊に向かいました〜☀ 「踵接地〜爪先離地?」 昨入会したメンバーに向け途中でミニ講習。 歩き方ばかりではなく、 何故、大切か❣ ふくらはぎを触って確認。 腑に落ちたようです。 水門を通って親水公園に到着〜 「船橋市に住んで◯十年、港も水門も初めて見た〜」 いつも嬉しい反応です。 \(^o^)/ #ミルキングアクション #ポールウォーキング #ノルディックウォーキング #ノルディックウォーク #船橋港親水公園
・スマイルチームさんの投稿
2023.12.2 ☺︎中屋敷 活き活きポールウォーキング ☺︎上鶴間公民館青少年部 わんぱくチャレンジ キャンドル作り
・中村 理さんの投稿
佐久ポールウォーキング協会より シーズン最後の外歩き〜 駒場PW定例会でした。 集合場所の噴水池も結氷した朝 40名を越えるポールウォーカーが集まってくれました。 会場のゴミ拾いを兼ねた定例会を皆さん〜ゆっくり〜のんびり〜と歩かれて居たのが印象的でした。 皆さんお疲れ様でした。 良い歳をお迎えください‼️
・田村 芙美子さんの投稿
手袋の🧤ありがたみを感じた朝 御所ケ丘広町緑地PWクラスの定例会 風邪でお休みが二人 木道~うさぎ山🐰を歩きました こんな曇りの朝でしたが水墨画のように富士山がはっきり見えて感動🗻
・佐藤 ヒロ子さんの投稿
【いろんなのやって楽しかった〜♬】 2023/12/5 と言ってもメーンメニューは 二つだけどネ コーディネーションウォーク インターバルウォーク 寒さはどこに〜? 吹き飛んでいきました〜〜 #船橋ウォーキングソサイエティ #美姿勢ウォーキング火曜日 #パワーウォーキング #コーディネーションウォーキング #インターバルウォーキング #良い歩き方は一生の宝 #行田公園 #踵接地爪先離地
・長岡智津子さんの投稿
12月3日に、スキルアップ研修会(東京会場)を実施しました。 参加者35名と今年最多のコーチに参加頂きました。 冬の寒さに耐えながら、皆さん熱心に研修されました。 お疲れ様でした‼️
・名古屋フィジカル・フィットネス・センターさんの投稿
本日は午前、午後、通しで愛知県丹羽郡大口町保健センターのお仕事で、「健康推進員研修会」の講師のお仕事でした。 午前、午後、それぞれ30名ほどの皆さんが参加されました。町民の皆さんに各地区で健康づくりの輪を広げるべく、この健康推進員の養成を保健センターが担い、外部講師として務めさせていただきました。 30〜40歳台の若い方から70歳代のシニアの皆さんと幅広い年代の皆さんでした。 各人、体組成測定をしまして、その結果を踏まえて自分の体力アップのためにどうするかというお話と実技をさせていただきました。 コロナが落ち着き、こうした場が以前同様に開催いただけるようになったことを本当にありがたいなと感じでおります。 90分ほどの講習会でした。ちょいと盛りだくさんだったかなと思いますが、一つでも実践いただくことを最後にしっかりとお伝えし、来年の7月にこのパート2の研修会が開催される予定ですので、そこでこの半年間の皆さんの行動をお聞きしたいと思います。 インプットしたら、それをどう活用するかのアウトプットの大切さをお伝えしたつもりですが、7月、皆さんの体組成の変化や、どんな行動をしたかをお聞きすれば、本日の私が伝えたかったことが本当に伝わったかどうかがわかります。 楽しみです😊
・向田 幸子さんの投稿
【富山ポールウォーキング部】 今日は参加者5人。 最高のお天気でした! しっかり筋トレを交えたポールを使ったストレッチ。 パソコン作業ばかりで椅子に根っこがはえそうな今日この頃。身体の劣化が‥ポールを持つとすぐわかってしまいます(//∇//) 約7km程の🚶中島閘門までのウォーキング。素晴らしいお天気に恵まれ、リフレッシュできる会となりました☀️ 父母と同世代の方と一緒に歩くと、あと30年経ったら自分はどうなっていたいか‥素敵な✨光輝高齢者✨さんと過ごさせていただくことで、日々の運動、メンテナンスの大切を感じさせていただけます。
・田村 芙美子さんの投稿
毎年地元町内自治会から高齢者宅にお赤飯が配られます。母が不在なので一人前。㊗️とあるので敬老の日? お昼に頂いて、強風のなか午後の高齢者介護予防教室で高齢者が高齢者指導して来ました。前半ポール体操、後半マット運動。年内このクラスは来週でおしまいです。今日も肝油ドロップや脱脂粉乳、DDTなど共通の話題が多く盛り上がりました。
・みんなの元気学校さんの投稿
[レポート]12月の「気ままにポール歩き」は高井戸地域区民センターに集合、善福寺川緑地と大田黒公園を経由して荻窪駅まで歩きました。 途中、メンバーの一人Aさんのお宅に寄り、Aさんが世界各地を旅して集めてきた人形や小物などの膨大なコレクションを見せてもらいました。感嘆! 今年3月に始めたこの会、なんといちども雨に降られずでした。快晴のもと快適に歩いて、忘年会ランチを楽しみました。 ※写真の多くは田村和史さん撮影。一部校條諭。 ※この会は、少人数グループで、杉並区など近隣の人が集まって、街探訪を兼ねて歩いています。(経験者限定、指導無し、レンタルポール無し、下見無し)
・佐藤 ヒロ子さんの投稿
【いつものように集まるのが嬉しい】 2023/12/11 #船橋ウォーキングソサイエティ #シニアポールウォーキング #歩き納め定例会 #Xmasバージョンで 今年も元氣に過ごせました〜 貴方から 私から ありがとう〜 #コグニサイズ #ポールウォーキング #ノルディックウォーク #転倒予防体操 #ラダー
・新地 昌子さんの投稿
ポールウォーキング歴1年の倉さん。いつも「歩けるうちにポールに出会えてよかった」と言ってくれます。講師としては感動ものくらいに歩きが進化しています。 他の参加者からも、かっこいい❗️の声が。 これからも一緒に歩きましょう!
・佐藤 ヒロ子さんの投稿
【楽しいよね〜会食は ♬ UR幸町ポールウォーキング歩き納め】 2023/12/12 こうして交わるといいですね〜 1歩も2歩も近くなるんです。 身体を動かして 美味しい物を一緒に頂いて 元氣が出ない訳がないわね〜 (会員さんの声) 2019年から関わってきたUR幸町 来年4月から渡邉東コーチとバトンタッチ 紹介もできて良かったです。
・長谷川 弘道さんの投稿
【続編15】第五章〜第二節 「2.歩行チェック方法」 これならできる!運動指導初心者の指南書〜特定保健指導、介護予防指導などで必ず役立つ!|長谷川弘道
・スマイルチームさんの投稿
2023121スマイルチーム ポール部 プチプチ遠征。 ポール部は12/25が年内最後の活動となります。 #スマイルチーム #健康普及活動 #ポールエクササイズ #ポールウォーキング #相模原市
・佐藤 ヒロ子さんの投稿
【繰り返しの大事さ】 2023/12/14 数年前から始めた インターバルウォーキング 秋のメニューとして いい感じに定着しました。 \(^o^)/ #船橋ウォーキングソサイエティ #行田公園 #ポールウォーキング #ノルディックウォーキング #ノルディックウォーク #インターバル #ソーシャルフィットネス #ミルキングアクション #ローリング
・杉浦 伸郎さんの投稿
ホーチミンシティ郊外新都心ビンズオンにてJICAミッション推進中です。 日本式健康増進法としてのポールウォークと下駄エクササイズを、筋肉貯金検定に続いて提供。現時点での体力、バランス能力を簡易的にチェックした後、効き目のある歩きとしてのローリング歩行に誘導。下駄との親和性の高さに私もびっくりです。今回は就労層の皆さんがたくさん参加してくれました。お疲れ様!
・佐藤 ヒロ子さんの投稿
【土曜日定例会の歩き納め】 2023/12/16 12月も中旬なのに ワ〜オ 気温が20℃! 暑い 暑い 2023年歩き納めに 「追い抜きでインターバル15分」 疲れ過ぎず・軽すぎず 元氣シニアは力の入れどころが 上手いです 💞 #船橋ウォーキングソサイエティ #土曜日定例会 #ノルディックウォーキング #ノルディックウォーク #ポールウォーキング #海老川ロード #シニアポールウォーキング #インターバルウォーキング
・田村 芙美子さんの投稿
抽選 渋谷区福祉介護保険課の元気すこやか事業 ポールウォーキングクラス4学期の申し込みは先月末で締め切り、定員オーバーで抽選が行われたとのと。 また 落っこちちゃった💧というメールが前々回の受講者さんから舞い込んで来ました。お気の毒。リピーターさんには厳しいようです。懲りずに再々度挑戦してください。
・中嶋 佳奈恵さんの投稿
『パーソナルレッスンをしています。』
・森川 まことさんの投稿
今年最後のポールウオーキング。 強風でしたが、晴天に恵まれ気持ちよく歩けました。 その後は、野菜レストランにて忘年会。 お疲れ様でした。 来年は寅さん記念館経由、帝釈天。 お楽しみに。。。。。 良いお年を。
・台灣健走杖運動推廣協會さんの投稿
【2023健走杖接力環島 第十二站竹北站】 – #2023健走杖接力環島 #竹北站圓滿成功 #雙杖在手健康跟著走 目標號召百人參加 達標共120位😆❗️ 社區長輩很多都只是體驗過一次 或是陪家人來參加的 所以沿路都有專業的教練或指導員協助 只為提供給大家健康又完美的健走體驗 陳秀玲-竹北市民代表 陳秀玲 站長跑社區揪民眾的行動力👍👍 感謝大家的熱情參與 我們在台灣的其他縣市再一起 健康前行~ 歡迎大家熱烈報名各縣市的環島活動~ 🌟活動詳情: 📅 日期:2023年10月14日~12月23日 📍 地點:台灣各地區 享受健康、快樂的生活吧! 健康,從腳開始 腳丫聚樂部 樂您運動 Learning YunDon 講容-講話有內容 不倒翁學校 健走杖運動
・田村 芙美子さんの投稿
御所ケ丘広町緑地里山公園 腰越貯筋クラス 令和5年のストレッチ&筋トレ納めのあとは忘年会へ
・佐藤 ヒロ子さんの投稿
【美姿勢ウォーキング 2023年歩き納め】 2023/12/19 トナカイさん サンタさん 沢山集合しました〜 皆でやれば 怖くない〜 気分はウキウキ 少しづつ 派手派手に〜(笑) コグニサイズは 「追い抜きしりとりゲーム」 ワォ〜 頭使えば足止まる(笑) スペシャルメニューは 公園ど真ん中で 自己流ダンスからの 美男美女ラインナップ?? 火曜日歩き納め 元氣笑顔で締めくくりしました〜
・佐藤 恵さんの投稿
今日は、第2回ポールdeウォークin宮城県石巻市へ!冷たい風でしたが、青空の広がるいいお天気でした! 振り返ると、今年は仙台を始め東北各地に呼んでいただき、ポールウォーキングが急速に広がりを見せ始めた、と感じた1年でした。 「もっと多くの人に伝えたい!」と思った8年前。感慨深いなぁ‥😌
・佐藤 ヒロ子さんの投稿
【幸せはなに〜?】 船橋ウォーキングソサイエティ 2023年の歩き納めは 2本のポールを使うウォーキング 木曜日コースです。 2023/12/21 ブロッコリーみたいに見える 🌳の下で 色んなお顔で勢ぞろい 各曜日リーダーが 目一杯頑張りました。 連なるスタッフも 力をいっぱい いっぱい出しました。 それにしっかり付いて来てくれた 会員さん こんなに素敵なメンバーと 今年も一年樂しく 歩けました。 これが一番の幸せです。 みんな今年もありがとう〜 来年も宜しくお願いします 船橋市ウォーキングソサイエティ いつもの言葉は 《こころも若く 身体も若く ウォーキングでHAPPY》
・Naomi Sakaiさんの投稿
本日は、千葉の「きょなん健幸セミナー」水仙ロードウォーキングを担当させていただきました。 早朝、強風で目覚め、少しの不安を感じましたが… やはり。。。😓 乗船予定だった久里浜港⇔金谷港の東京湾フェリーが欠航。 自宅から千葉へ渡る手軽で最短手段なのに… そして本日はペリーの黒船に乗船できる予定だったのに…😭 幸いアクアラインは閉鎖しておらず急遽変更して車に飛び乗り出発しました🚗 アクアラインは強風の為に速度規制があったり横風でハンドルを取られそうになったり… 10:00〜の指導に間に合うかドキドキでしたが何とか無事に到着。 皆さんの笑顔でホッとしました。 しかし、強風でこちらも予定が変更となり、室内でのポールエクササイズと少しの外歩きでポールウォーキングを楽しみました♪ 鋸南町の保健福祉課の保健師さんとは長いお付き合いになります。 SFAの杉浦代表からのご縁で今もing〜です。 いつまでも健康で自分の足で歩けるように。生活習慣病予防のために。 鋸南地区のポールウォーキング企画はこれからまだまだ盛りだくさんです。
・中嶋 佳奈恵さんの投稿
『雪が降ってきたよ』
・長谷川 弘道さんの投稿
【続編16】第六章〜第一節 「1.自分ごと」になっていますか?」 これならできる!運動指導初心者の指南書〜特定保健指導、介護予防指導などで必ず役立つ!|長谷川弘道
・田村 芙美子さんの投稿
Merry Christmas✨🎄✨🎅 年内最後から2番目のPW教室。 地域の自治会の一斉落葉掃きと重なり掃除終了の10時になると続々集合。新しいかた2人も迎えてさらに大勢で賑やかになりました。つばき公園(🐗猪出没!)でたっぷりストレッチ+筋トレをして外へ。個人的な質問に順番にお応えしながらグループに分かれストライク公園までポールウォーキング。間欠性跛行のかた、術後リハビリ中のかた、生まれて初めてポールを手にするかた。ラストは大きな1つの輪になってポールゲームで盛り上がり、来年も「楽しくやりましょう」で締めました。 皆さんに喜んで頂けるのがじわっと嬉しいです。 良いクリスマスと新年を~!
・中村 理さんの投稿
佐久ポールウォーキング協会より 佐久大学看護学部1年生のポールウォーキング実習の報告会に出席して来ました。 ポールウォーキングで 歩く事により得る〜健康利益〜❗️ ・メタボ予防・・ ・骨太・・ ・リラックス・・ ・免疫力・・他 「健康利益」 学生から新しいワードが出て来ました❗️ 来年度も実習は続く様です‼️
・田村 芙美子さんの投稿
今日は北鎌倉 若いサクマネ(サークルマネージャー)さんは二人ともコロナで欠席😞私は罹患せず今年も最後まで無事 教室やイベントを終えることができたので帰りにお礼と報告を兼ねて円覚寺へ
・中嶋 佳奈恵さんの投稿
【冬休み児童クラブ巡回指導】 石川県レクリエーション協会からの仕事に 児童クラブ巡回指導の仕事があります。 冬休み1日目に90名の子供たちとレクリエーションを楽しみました。 走り回ったり、仲間と協力しあったり、新聞紙で発散したりと90分間めいいっぱい からだを動かしました。 これから始まる冬休み。楽しんでくださいね。 #石川県レクリエーション協会 #レクリエーション #レクリエーションインストラクター #金沢市 #児童クラブ #小学生 #みんなちがってみんないい
・スマイルチームさんの投稿
12月21日 スマイルチームクリスマス会🎄のパフォーマンスを少しづつお見せしちゃう動画です🤭
・台灣健走杖運動推廣協會さんの投稿
【2023健走杖接力環島 第十四站閉幕雙北站】
・柳澤 光宏さんの投稿
台湾の東急ハンズ2店舗にこの什器が設置されたみたいです。台湾の販売代理店頑張ってくれています。まさか自分の写真が使われようとは・・・(^.^) 新しいバスケのユニフォームが自分に届きました。昨日は早速それを着て練習。結構いいですね(^.^)気温はマイナスだけど走っていると半袖短パンでいけるものです!!
・株式会社シナノ(sinano)さんの投稿
シナノの工場紹介!🏭(組み立てライン編)組み立てラインの様子を動画にしてみました。いつも工場へ行くと、整然とポールや杖が並んでいるのをみて綺麗だなぁと感動します。地域の学生向けに工場見学を行なっていますが、来ていただいた中高生の皆さんも同じように思ってくれていたらいいなぁと思います。シナノ営業部なかむら #シナノ #sinano #sinanojapan
2.認知症に関する2つのニュース
2-1)犬を飼う高齢者の認知症リスクは低い!
**以下、東京都健康長寿医療センター2023年10月24日プレスリリースより転載**
<プレスリリース>「ペット飼育と認知症発症リスク」犬の飼育を通じた運動習慣や社会との繋がりにより認知症の発症リスクが低下することが初めて明らかに
発表内容の概要
高齢者の健康増進、健康長寿の実現を目指す地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター(所在地:東京都板橋区/理事長:鳥羽 研二)は、社会参加と地域保健研究チームの「ペット飼育と認知症発症リスク」に関する研究論文を、科学誌「Preventive Medicine Reports」に10月11日に発表したことをお知らせします。ペット飼育と認知症発症との関連性を明らかにした発表は、本邦が初めてとなります。
研究目的
社会参加とヘルシーエイジング研究チームは、これまでの研究から、犬を飼育する高齢者ではフレイルや自立喪失※1が発生するリスク※2が大幅に低いことを報告しています。また、犬の飼育者のうち、運動習慣を持つ高齢者において、負の健康事象が発生するリスクが低いことが確認されています。本研究では、フレイルや自立喪失、運動習慣と強く関連する認知症に着目し、ペットの飼育が認知症(要介護認知症※3)の発症と関連するのかどうかを調べました。
研究の意義
本研究から、犬の飼育者では、非飼育者に比べて認知症が発症するリスクが40%低いことが示されました。また、犬飼育者のうち、運動習慣を有する人、社会的孤立状態にない人において認知症発症リスクが低下することが明らかになりました。一方で、猫の飼育者と非飼育者との間には、意味のある認知症発症リスクの差はみられませんでした。日常的に犬を世話することによる飼育者への身体活動や社会参加の維持が、飼育者自身の認知症発症リスクを低下させていることが考えられます。
犬の飼育及び運動習慣の有無別にみた認知症発症オッズ比。
研究成果の概要
本研究では、2016年に東京都A区での疫学調査に応答した11,194名の調査データを使用しました。研究対象者の平均年齢は74.2歳、女性の割合は51.5%でした。本研究対象集団における犬の飼育率は8.6%、猫の飼育率は6.3%で、2020年までの介護保険情報に基づく要介護認知症の新規発症率は5.0%でした。犬の飼育者と猫の飼育者のそれぞれの社会医学的特徴から傾向スコアを算出し、逆確率重み付け回帰分析によりペット飼育者の認知症発症リスクを調べた結果、犬非飼育者に対する飼育群の認知症発症オッズ比は0.60、猫非飼育者に対する飼育群のオッズ比は0.98でした。犬の飼育と運動習慣または社会的孤立との組み合わせ別に認知症発症リスクを調べた結果、犬飼育かつ運動習慣有の群、犬飼育かつ社会的孤立無の群のリスクが有意に低いことが明らかになりました。
掲載論文
掲載誌:科学誌「Preventive Medicine Reports」
論文掲載URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S221133552300356X
原題:「Protective effects of dog ownership against the onset of disabling dementia in older community-dwelling Japanese: a longitudinal study」
和訳:地域在住日本人高齢者における犬の飼育の認知症予防効果
※1 自立喪失・・要介護認定及び総死亡
※2 リスク・・一定の期間で事象が発生する確率
※3 要介護認知症・・要介護認定における認知症高齢者の日常生活自立度に基づく定義
2-2)Long COVIDと認知症:Long COVID患者では認知機能障害が顕著である等
**岐阜大学医学部下畑享良教授の2923年12月9日ブログ『新型コロナウイルス感染症OVID-19:最新エビデンスの紹介』より転載**
今回のキーワードは,long COVID患者では認知機能障害が顕著である,long COVID患者脳において神経炎症が生じている,COVID-19患者脳では老化細胞が増加する,3回のワクチン接種によりlong COVIDは73%抑制できる,ニルマトルビル・モルヌピラビルはlong COVID発症を低下させるがその効果は小さい,パクスロビドは31あるlong COVID症状のほとんどを抑制できない,ボルチオキセチンはCRPで調整すると認知機能を改善する,です.
Long COVIDに伴う認知機能障害に関する研究が引き続き報告されています.Long COVIDに伴う神経炎症(ミクログリア活性化)を画像化した研究が動物での既報に続き,ヒトでも報告されました.また老化を細胞レベルでとらえ,老化細胞を体内から除去しようとするsenolyticsという概念がありますが,long COVIDに伴う細胞老化も明らかにされました.治療に関しては感染前ワクチン接種の有効性はかなり明確になってきましたが,期待された持続感染に対する抗ウイルス薬は旗色が悪いようです.Long COVIDの複数の病態を結びつける分子としてセロトニンが報告されましたが,セロトニン代謝に複数の作用を有するボルチオキセチンが条件付きですが“認知機能”を改善する可能性が報告されました.
◆long COVID患者では認知機能障害が顕著である.
PCC(=long COVID)患者における認知機能障害を調べるために,ウェブベースの認知課題,単純反応時間(simple reaction time; SRT)と数覚テスト(number vigilance test; NVT)を行った.ドイツと英国の2つのクリニックでPCC患者270人を2つの対照群,No-PCC群(COVID-19に感染したが回復後にPCCにならなかった人),およびNo-COVID群(感染していない人)と比較した.その結果,PCC群では顕著な認知機能低下が確認された(図1:赤,重症,黄色,中等症).SRTではPCC群は対照群に比べて反応が3標準偏差ほど遅かった.この所見はドイツと英国の2つのクリニックで再現された.また疲労,抑うつ,不安,睡眠障害,心的外傷後ストレス障害などの併存疾患は,PCC群における認知障害を説明できなかった.さらにSRTの認知機能障害は,持続的注意を評価するNVTの成績不良と高い相関があった.以上より,PCC患者では認知機能障害が顕著であることが示された.
medRxiv. Dec 4, 2023.(doi.org/10.1101/2023.12.03.23299331)
◆long COVID患者脳において神経炎症が生じている.
米国からPASC(=long COVID)患者における,神経炎症を示す画像所見と血管機能障害マーカーとの関連を検討した研究が報告された.具体的には,TSPO結合性リガンドを用いることで可能になったグリア細胞(とくにミクログリア)の[11C]PBR28 PET神経画像を用いている.12人のPASC患者(オミクロン前の感染,2例のみ入院,1例のみワクチン接種)と43人の対照者を比較した.その結果,中帯状皮質,前帯状皮質,脳梁,視床,大脳基底核,脳室境界部など幅広い脳領域で,対照群と比して,PASC群で神経炎症が有意に増加していた(図2).また,神経炎症と血管機能障害に関連するマーカー(フィブリノゲン,α2マクログロブリン,orosomucoid,fetuin A,sL-selectin,pentraxin-2)との間に有意な正の相関が認められた.以上より,神経炎症と血管の機能障害との相互作用が,PASCの病態に関与する可能性が示唆された.
bioRxiv. October 20, 2023.(doi.org/10.1101/2023.10.19.563117)
◆COVID-19患者脳では老化細胞が増加する.
老化細胞溶解療法(senolytic therapy)とは,脳内の老化細胞を除去し,加齢に関連するさまざまな疾患を予防・緩和することを目的とした新しい治療法で,アルツハイマー病などで検討されている.オーストラリアから,重症COVID-19患者の死後脳では,対照群と比較して,老化細胞が増加していることが報告された.ヒト脳オルガノイドにSARS-CoV-2ウイルスを感染させると,細胞老化が誘導され,トランスクリプトーム解析によりSARS-CoV-2特有の炎症の存在が示された.感染した脳オルガノイドの細胞老化を抑制すると,ウイルスの複製が阻害され,異なる神経細胞集団における老化が抑制された.ヒトACE2過剰発現マウスにおいて,NavitoclaxやD+Q,Fisetinといった老化抑制剤を使用すると,COVID-19の臨床転帰を改善し(図3),ドパミン作動性ニューロンの生存を促進し,ウイルスおよび炎症性遺伝子の発現を抑制した.以上より,SARS-CoV-2による神経病理において,細胞老化が重要な役割を担っていること,そして老化防止剤が有効である可能性が示唆された.
Nat Aging (2023). https://doi.org/10.1038/s43587-023-00519-6
◆3回のワクチン接種によりlong COVIDは73%抑制できる.
スウェーデンからCOVID-19の一次ワクチン接種(初回2回+ブースター接種)のLong COVIDに対する有効性を調査した研究が報告された.対象は感染者58万9722人.一次ワクチン接種者29万9692人のうち,追跡調査中にPCCと診断されたのは1201人(0.4%)であったのに対し,ワクチン未接種者29万0030人のうちPCCと診断されたのは4118人(1.4%)であった.つまりワクチン接種はPCCリスクの低下と関連しており(調整ハザード比0.42,95%CI 0.38~0.46),ワクチン接種による抑制効果は58%であった(図4).1回,2回,3回以上接種の効果は,それぞれ21%,59%,73%であった.以上より,感染前のCOVID-19ワクチン接種によりlong COVIDのリスクを減少できることが示された.
BMJ. 2023 Nov 22;383:e076990.(doi.org/10.1136/bmj-2023-076990)
◆ニルマトルビル・モルヌピラビルはlong COVID発症を低下させるが,その効果は小さい.
米国の65歳以上の高齢者を対象として抗ウイルス薬のニルマトルビル(パクスロビド)とモルヌピラビル(ラゲブリオ)が,long COVIDの発症を抑制するか検討した研究が報告された.外来患者397万5690人のうち,57%が対象となった.このうち19.5%でニルマトルビルが,2.6%でモルヌピラビルが使用された.PCC発症率はニルマトルビル群で11.8%,モルヌピラビル群で13.7%,無治療群では14.5%であり,絶対リスク減少率はそれぞれ2.7%,0.8%であった(ハザード比は0.87,0.92).ワクチン接種の有無については考慮されていないという限界はあるが,感染後の抗ウイルス薬によるlong COVIDの抑制効果はあっても小さいと考えられた.
JAMA Intern Med. Oct 23, 2023.(doi.org/10.1001/jamainternmed.2023.5099)
◆パクスロビドは31あるlong COVID症状のほとんどを抑制できない.
ニルマトルビル(パクスロビド)によるlong COVID発症抑制効果を米国退役軍人において検討した研究が報告された.対象は9593人(男性86%,66歳)で17.5%はワクチン未接種であった.静脈血栓塞栓症および肺塞栓症の複合リスクの低下(サブハザード比,0.65)を除き(図5),ほとんどのPCC症状の罹患率において,治療群と対照群との間に差を認めなかった.著者は複合血栓塞栓イベントについても,多くのアウトカムを評価した結果,偶然に偽の相関が生じた可能性を議論している.
Ann Intern Med. 2023 Oct 31.(doi.org/10.7326/M23-1394)
◆ボルチオキセチンはCRPで調整すると認知機能を改善する.
カナダから,ボルチオキセチンがPCC患者の症状およびQoLへの効果を検討した研究が報告された.ボルチオキセチンはセロトニン(5-HT)の再取り込み阻害作用と5-HT受容体活性を直接調節する5-HT1A受容体刺激作用,5-HT1B受容体部分的刺激作用,5-HT3,5-HT1D,および5-HT7受容体拮抗作用などを有している.ボルチオキセチン群75名または偽薬群74名に割り付けた.主要評価項目は,数字符号置換検査(Digit Symbol Substitution Test:DSST)とした.これは注意力,集中力,短期記憶力など,複数の認知機能を必要とする操作を行わせて情報処理能力を評価する検査である.結果は,認知機能に有意差はなかった(p = 0.361).しかし完全調整モデルでは,ベースラインのCRPをモデレーターとした場合,ボルチオキセチンの有効性が示された(p = 0.012).さらにCRPが平均値以上の患者において,DSSTスコアの有意な改善が認められ(p = 0.045:図6),うつ症状(p<0.001)およびHRQoL(p<0.001)でも改善が得られた.
Brain, 2023;, awad377(doi.org/10.1093/brain/awad377)
関連情報
・下畑享良、『(総説)COVID-19後遺症としての認知機能障害―病態機序と治療の展望―』、臨床神経学 63巻11号(2023:11)
・下畑享良フェイスブック投稿(2023年12月1日)、
COVID-19から脳を守る必要がある@日本認知症学会,札幌市医師会講演会 「COVID-19後遺症としての認知機能障害―病態機序と治療の展望―」という講演をさせていただきました.認知症の新しい危険因子であるCOVID-19について,最新情報にアップデートしご紹介しました.Long COVIDの病態機序はだいぶ明らかになりつつあり,COVID-19は急性期の呼吸器疾患から慢性期の神経疾患としての人体への影響が危惧され始めています.つまりCOVID-19から脳を守ることを啓発する必要があります.札幌市医師会の先生方から非常にたくさんのコメントを頂き,スライドのご希望がありました.こちらからダウンロードいただけます. https://tinyurl.com/yukpgoht 以下,講演要旨です. ◆入院患者の認知機能障害を予測する2 つの血液バイオマーカーとしてフィブリノゲンとD-ダイマーが同定された. ◆Long COVIDのなりやすさを規定する臨床的・遺伝学的・免疫学的要因が判明した. ◆Long COVIDは2年間の追跡でも回復しにくい. ◆COVID-19はアルツハイマー病のリスクを2倍程度上昇させる. ◆認知症を来しやすい要因として,高齢者,重症感染,3ヶ月以上の嗅覚障害が報告されている. ◆軽症感染でも(気が付かないだけで)高次脳機能に影響が生じている可能性がある ◆オミクロン株は嗅覚障害は生じにくいものの,神経侵襲性は武漢株を含めた他の変異株と変わっていない. ◆ヒトLong COVIDで脳内の幅広い領域で神経炎症が生じている. ◆認知症を含む神経後遺症の機序として,ウイルスの持続感染が重要視されている. ◆ほぼ全身の臓器にウイルススパイク蛋白が存在しうる. ◆Long COVIDの異なる病態を結びつけるメカニズムとしてセロトニン欠乏が同定された. ◆持続感染が認知機能障害を引き起こす機序についても解明されつつある. ◆持続感染による脳への障害を考慮すると,ワクチン接種によってCOVID-19を予防することが大切である. ◆治療戦略として,抗ウイルス薬の長期間投与や,ミトコンドリア機能の回復が有効であるかが注目されている.
スライドへのリンク https://tinyurl.com/yukpgoht
・下畑享良フェイスブック投稿(2023年12月29日)、
ワクチン接種のススメ@第10回日経・FT感染症会議 今日の日経新聞の1面広告です.第10回日経・FT感染症会議(https://cdc.nikkei.com/)での講演内容を,モデルナがまとめてくださいました.内容は今年1年述べてきたことで,「新型コロナは新しい認知症の危険因子」「できるだけ感染を避け,唯一,long COVIDを抑制することが証明されているワクチン接種を定期的に行いましょう」というものになります. もともとアルツハイマー病などの病理変化が脳に生じているところに,新型コロナによる脳の炎症が生じると,病理変化が一気に促進されうるということです.新型コロナに限らず,インフルエンザなどのウイルス感染症は,アルツハイマー病やALSなど神経変性疾患の発症の引き金となることも今年明らかになりました(http://tinyurl.com/yokxcbom).インフルエンザワクチン接種のアルツハイマー病予防効果も示されています.認知症や神経変性疾患予防にワクチン接種をオススメします.
・2023年7月のニュースにはエーザイ認知症薬『レカネマブ』、同8月のニュースにはアルツハイマー病等の病因蛋白タウの凝集を抑制するタンパク質『TRIM11』発見についての下畑先生の解説記事を掲載しています。
作成者:峯岸 瑛(みねぎし あきら)