ポールウオーキングを指導する際に学んでおくべき関連基礎知識や語句を探したり、ヒトの歩行についての専門的な知見を探ってみたい時に役立つ『情報源』を掲載しました。
1.健康、身体、運動、医療、介護予防、リハビリ
厚生労働省e-ヘルスネット
「厚生労働省の生活習慣病予防のための健康情報サイト」です。関連記事に加え、用語辞典もあり、便利です。
厚生労働省e-健康づくりネット
本サイトは、日本全国の地方自治体や企業・団体などで、健康づくりの取り組みを検討・実施されている方々に向けた、健康づくり支援の総合情報サイトです。サイト内の「学習教材」はポールウオーキングの指導にとっても大いに有用です。
健康長寿ネット
高齢期を前向きに生活するための情報を提供し、健康長寿社会の発展を目的に作られた公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイトです。
国立長寿医療研究センター
国立の研究機関です。認知症について、詳しい情報を得ることができます。同センターのユーチューブ・チャンネルもあります。
東京都健康長寿医療センター研究所
東京都健康長寿医療センター研究所は、その方針に「高齢者の健康維持や老化・老年病の予防・診断法の開発等の研究を支える観点から老化のメカニズムや老化制御などの基盤的な研究を実施するとともに、高齢者の健康長寿と福祉に関して、疾病予防や介護予防等の視点から、疫学調査や社会調査などによる社会科学的な研究を実施します。」とあり、定期的に「老年学・老年医学公開講座」が開催されています。同研究所のユーチューブ・チャンネルもあります。
筑波大学大学院YAMADA.LAB[介護予防研究室]
筑波大学人間系・山田実教授の研究室。「私たちの研究の根幹は「健康長寿」です。一見すると最先端とは程遠いイメージを抱くかもしれませんが、未知のことが多く残されており、日々新たな挑戦が求められています。その中で、健康長寿の実現に大切になる幾つかの要素が明らかになってきました。
・運動を継続的に実施すること
・適切な食事を摂取すること
・社会との関わりを適切に保つこと」
同ホームページに開設されている「web版集いの広場」に登録すると毎週月曜日に有用な情報がアドレスに配信されてきます。
慶応義塾大学理工学部牛場潤一研究室
牛場潤一(うしば じゅんいち)生命情報学科教授の研究室。「BMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)とは、脳神経系の活動と機械装置の動作を実時間的に対応づけ、1つのシステムとして機能するようにした計算機構のことです。脳波などの情報を利用して脳と機械を接続し、身体運動を補助します。ここ十数年、神経科学や情報科学、工学技術の進歩によって急激に発達し、医療や福祉、介護などの分野で注目されています。
私たちの研究室では、BMI技術の基礎研究から応用研究、医療機器開発まで、一気通貫で取り組んでいます。」(同研究室ホームページAPPROACHより)
2.ヒト歩行の科学
大阪大学大学院・生体機械システムグループ 青井研究室
青井伸也教授の研究室。「本研究室では、多様な環境で優れた適応能力を示す生物の歩行に着目し、生物の有する優れた運動知能の解明とその応用に関する研究を行っています。具体的には、計算論的神経科学と生体力学に基づく神経・筋・骨格システムのモデル化と動力学シミュレーション、そして力学系理論に基づく解析より、生物の優れた運動制御・運動形成メカニズムを数理的に明らかにし、更には得られた知見を工学的に具現化することで、優れた運動機能を示すロボットの開発を行っています。」
東京大学大学院・人類進化生体力学研究室 荻原直道研究室
「本研究室では、ヒトの身体筋骨格構造の適応を、力学的視点から読み解き、直立二足歩行運動や、精密把握能力といった、ヒト特有の運動機能の進化を明らかにすることを目指しています。また得られた知見を、筋骨格系疾患の予防や治療へ応用する研究も推進しています。」
国立障碍者リハビリテーションセンター
「当研究所は、障害のある当事者の方や、障害のある方を支えるユーザーの方のニーズに向き合い、シーズ視点で要素技術を組み合わせることで皆様のニーズに応えるように研究開発し、試作品の試作と実証実験を行って検証をするとともに、研究成果を社会に還元してまいります。また、研究成果としては医療機器や福祉機器という形だけではなく、治療のプロトコルや現場で働く理学療法士や作業療法士などの方へのアウトプットもあります。」
名古屋工業大学ロボティックスラボ
佐野明人教授の研究室。受動歩行ロボットの研究で有名ですが、「名古屋工業大学 ロボティクスラボ では人を含んだ現象を探究し,人の能力を活用する技術を開発しています.人の歩行・走行,触覚をメインテーマとし,科学的な研究から工学的応用,社会実装を見据えた研究まで行っています.」
杉原知道Z-Lab
2010年6月~2019年3月大阪大学大学院工学研究科知能・機能創成工学専攻で運動知能研究室を持っていた杉原知道氏のホームページ。「「人と人型ロボットの双方向理解」を大目的に掲げ、多角的に研究を行っています。」
大阪工業大学・工学部・ロボティクス研究室
田熊隆史教授の研究室。「「柔らかさ」をロボットに取り入れ,これまでのロボットでは実現が難しい運動,たとえば衝撃が発生する跳躍や,腕振りによる体幹の受動的な捻り運動,自身の形状を適切に変形させながらの狭い隙間への潜り込みなどを実現させてきました.今後これを発展させ,倒壊した家屋や瓦礫の間を自在に動き回るロボットや,ヒトの運動能力の向上や運動メカニズムの理解などを目指します.」
大阪大学大学院・バイオダイナミクス研究室 野村泰信研究室
「私たちは、生体の状態の時間変化、すなわちバイオダイナミクスと、生体機能の発現および病的崩壊の関係を明らかにすることを目指しています。特に、ヒトの直立姿勢や二足歩行運動、心臓の拍動をはじめとする心循環系のダイナミクス、および脳・神経系のダイナミクスなどに関して、その動的安定性、ゆらぎ、および動的安定状態の不安定化現象を研究しています。」